ストーリー ストーリー 

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萌は、 楽屋の前で、 紫苑のギタリスト「岸田さん」を、 上手く捕まえて、 そして、写真を撮り プレゼントを渡し、 握手をするっていう筋書きをしたためていたのに…。 しばらく待っても出てこないので、 人に聞いてみると、 なんと、 もう、 さっき、 今さっき、 裏口から出て行ったというではないか。 「やだ、あれそう?そうなの?」 「そうだ!角曲がった!」 わたしは、 遠くの人影を見つけて指差した。 「え、 どこ?あ、 あれだ!」 わたしと、 萌はあわてて追いかける羽目に。 でも、 国道の信号が、 点滅!やば、 見失う!わたしは、 萌が持っている可愛いリボンの掛かった包みを奪い取り、 猛烈ダッシュ。 無理矢理渡る。 足の速いのには自信があったんだ。 萌、 渡り切れないならおいて行けど、 こういう事は任せて、 引き留めておくから。
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