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ある日の出来事
「おじいさん!大丈夫ですか!」
下校途中 祐吾と別れたあと 道に座り込んでいる
老人を見つけた
「あぁ 少し休憩しているだけじゃ
ちょっとだけ休ませてくれ」
愛里は 気になったので おじいさんのそばにいた
愛里は 声をかけなかった
おじいさんが何かいってくるまで 待とうと思った
「少しよくなったみたいじゃ お嬢さん すまんが
手伝ってくれんか」
「もちろん!おうちに帰りましょ」
愛里は 老人を家まで送った
愛里は見た
老人の家は 一戸建てである
昔の古いもののようで 平屋である
部屋は 比較的きちんと 片付いているようだ
この老人は 几帳面な性格なのだろう
老人の靴を脱がせた
愛里も 自分の靴を脱いで 家に上がった
老人に 寝室を聞き 布団に寝かせた
(布団よりも ベッドの方が楽なのに)
愛里は思ったが 事情があるかもしれないので
いわなかった
愛里は 欲しいものなどを聞いたが
老人はいらないといった
あまりお邪魔していても申し訳ないので
この日はそのまま家に帰った
翌日の下校中 祐吾と別れた後 老人の家に行ってみた
「ごめんください いらっしゃいますか?」
玄関の戸が開いた
そこにはいぶかしげな老人の顔があったが 愛里と気付くと
満面の笑みであいさつをした
「いやぁ!昨日はありがとう!本当に助かったよ!
さ あがってくれ」
愛里は 遠慮なく上がった
老人は お茶を出してくれた
ここで始めて 自己紹介を交わした
愛里は 老人の話を聞き たぶん問題ないだろうと思って
ベッドの購入を勧めた
老人は渋ってはいたが 購入を決意したようだ
愛里は この老人の家に ノートパソコンを持ち込み
老人の介護用ベッドを購入した
老人はそのようなことは疎い様で
驚いたように愛里を見ていた
数日後の夕方 ベッドが届き
老人は今までよりも快適な毎日を過ごしていた
しかし やはり老人の死期が近づいていたのであろう
愛里がであって 三週間で亡くなってしまった
悲しみの中の愛里に 老人の顧問弁護士から連絡があった
この顧問弁護士が言うことには 愛里に対して
老人の遺産の全額を渡す とあった
老人に身よりはひとりもおらず 老人の意思に従い
愛里は受け取った
愛里の部屋には 一億円の山がある
宝くじが当たってもらったお金は 銀行にある
愛里は またもや一億円を手に入れた
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