ある日の出来事

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愛里はその夜 夢を見た 妖精のようなものが 愛里にこういったのだ 「君の想いが 術になって 彼に届くよ!」 愛里は この契約を結んだ その翌日の放課後 愛里は祐吾との帰り道に術を使った 家に帰るとおじいさんの遺産が消えていて  1100万円の支払い請求書だけがあった 仕方なく愛里は 銀行から1100万円を下ろして 自分の部屋に置いた こうしておけば 「夢見ローン」の使者が取りに来るだろうと 愛里は思った そしてその日は眠りに付いた 翌朝 愛里が目覚めると 1100万円とは別に  一億円があった そこには 封筒がおいてあった 愛里は 封を切った 老人からの手紙だった 『愛里ちゃん ひどい詐欺師に  目を付けられちゃったようだね   お金は取り返したから 役立つように使ってくれよ   愛里ちゃん 元気でな』 と 優しい言葉で書いてあった 愛里は 泣いた 自分のつまらない欲望で おじいさんの気持ちを 踏みにじろうとした 自分を責めた そして 後悔しないように きっちりとしなけりゃいけない とこころに誓った 愛里は戻ってきた一億円と引き出した1100万を母親に頼んで  入金してもらった 残金は 1億9千700万円だった 愛里は このお金を大事に使おうとこころに決めたのだ  
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