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「・・な、なんだ!今のは!」
帝政カールスラント空軍のトップエース、ゲルトルート・バルクホルン大尉は突然の砲撃に狼狽えていた。少なくとも、彼女の経験の中には一撃で大型の飛行型ネウロイを仕留める砲など、存在しなかったからだ。
「トゥルーデ、あっちあっち。あの2人みたいだよ!」
「・・で、でかい・・な・・。一体、あれは・・?」
視線の先には2人のウィッチ。一人は、よくあるウィッチのような感じだったが・・もう一人。もう一人が規格外だった。
「・・周囲、敵影ナシ。ネウロイ、排除されました。」
「・・集まれ!集まれ!」
・・空戦終了の掛け声。だが、トゥルーデ・・バルクホルン大尉の視線は坂本少佐や宮藤軍曹達ではなく、未知のウィッチ2人に注がれていた。
「ほーらぁ、トゥルーデ、行くよー?」
「ああ、そうだな、そうしよう・・。」
・・どこか、上の空のまま、バルクホルンは僚機たるハルトマンに促され集合地点へと急ぐ。頭の中は、未知のウィッチが背負っていた巨砲のことばかりがぐるぐると回っていた。
・・敷浪と河辺は、初撃墜に浮かれ、舞い上がっていた。しかも、遠目だったが、「あの」伝説のストライクウィッチーズの面々と共闘できたのだ。これが浮かれ上がらずにいられようか。
「・・あ、ふよ。私達も行こう。」
「・・え、ええ。そうね、そうしましょう。」
坂本海軍少佐が掛けた集合、集まれの声が2人にもしっかりと届いていた。・・まあ、同じ周波数を使っているんだから当たり前というべきか。
「・・なぎ。・・自己紹介、どうしましょう。」
「え、うーん。どうしよっか。・・うーん。・・マ、なんとかなるでしょ。」
「・・えぇ・・?」
「だいじょーぶだいじょーぶ。さ、いこう、ふよ。501の皆さんが待ってるよ?」
「・・そ、そうね・・。」
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