第1章

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チャイムが鳴り、テスト週間が終えた…。 解放された気分になる。 隣の席の平井くんが声をかけてきた。 「やっと終わったね」 「ねー疲れた…」 机に伏せる私。 「カラオケが待ってるよー」 そうクスクス笑われる。 「あ、そうだった…疲れちゃったな…」 「俺ら、本当に行っていいん?女子だけのが良いんじゃない?」 平井くんは、空気の読める良い人だ。 「んー、まあ、亀ちゃん達が男子いた方が楽しそうだしね」 年頃の女の子、って感じで、亀ちゃんと文香ちゃんにとっては男いることが当たり前になっているから それに合わせると、結果いつも男子がいることが増えた。 「良し!じゃあ、皆放課後いつもんトコね」 文香ちゃんは私の方を向いて言う。 亀、文香、今ちゃん、佐藤、絵莉は席が固まっていて、私と平井くんが近いからこうして叫んでくる。 本当、目立つ… やめてほしいのに
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