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見つからないように、私はクラスを出ようとすると
「また紫音くん、高澤さんと?」
「ねえ、やっぱり桜井くんと高澤さんって」
「今アイコンタクトしてたよね」
陰口が、私まで聞こえる。
そんなんじゃないのに
「…桜井!何なのよ」
後を追い、叫び付ける。
「テスト、どうだった?」
「は?!私が聞きたいのはそんなことじゃなくてっ」
急に立ち止まった桜井は、振り返る。
「何が聞きたいわけ?」
「…それは」
あのキスから会っていなかった私たちだけど久しぶりな感じがしない。
「腹減ったー、昼飯なんか奢ってよ」
「は?!普通男が奢るでしょ」
いつの間にか、桜井の横に並んでて2人だけ。
裏校舎から抜けようとする桜井だけど
「あ!絵莉たちとカラオケ行くん…」
足の向きを変えて、走ろうとしたけど腕を掴まれる。
「また良輔もいるの?お前ら仲いいんだな」
「離して」
振り払おうとするけど、桜井の握る力が強くなる。
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