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次の日、
私と絵莉は奏多の学校へ来ていた。
「ね、加乃、昨日桜井くんに何か言われた?」
ドキッとした。うわ、やだな…なんか
「言われてはない」
「言われては…?じゃあ、何かあったな」
「何もないって。あ、ほら始まるよ」
バスケの試合は、中学から奏多の試合を見に行ってるから何となくルールはわかる。
でも、高校に入って、初めての試合は奏多も出ないみたいなのに、私来る意味あったのかな…
自分の唇を舐める癖が
昨日を思い出す。
うわ、ちょっとやだ…。
ピーッと笛が鳴る。私は前を向く。
奏多、は何処だろう
「あ!奏多いたよ!」
絵莉が先に見つける。本当だ、やっぱりベンチなんだね…
試合が始まり、
スパイクと床のキュッキュッて音
ボールがバウンドする音が大きく響く。
凄い。
中学の頃とは比べ物にならないくらい本格的だった。
敬応高校を応援する声
相手高校を応援する声が飛び交う中、私は奏多を見た。
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