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いけー!と大きな声で声援を送っているけど、どこか寂しそう。
奏多も出たいんだよね
私の方を見た奏多と、目が合った。
ニコッと微笑むと、笑い返してくれる。
そして、スッと後ろへ下がった奏多は、私に来いっと指で差してきた。
え?抜けていいの?
うん、と頷く奏多。
私は言う通りに、観客から離れる。
「ん?加乃どこ行くの?」
「か…おトイレ」
「いってら」
うん、と私は離れた。
体育館から出て、外に出る。
奏多、何処だろう
キョロキョロしてると、加乃っと呼ばれる。
「奏多、」
「来てくれてサンキュ」
「うん、でも奏多が出てないと応援しにくいよ」
「だよな…でも、加乃に見せたかったんだよ
高校のバスケの凄さ。やっぱり全然違うってところ」
「本当だね、始まった瞬間のボールの奪い合いから目が離せなかった」
「だよな!流石先輩たちだよ」
「…奏多も頑張ってね、レギュラー取って、そしたら私でっかい声で応援するから!」
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