21人が本棚に入れています
本棚に追加
めんどくさいなー
「加乃!」
すると、校舎の方から私を呼ぶ声。
「奏多、帰れる?」
「わりい!こんなとこ居たら危ないからさ!一緒に来てくれる?!」
声を切らした奏多に、腕を引っ張られる。
「ちょっどうしたの?」
「他の連中から、女の子がさっきからナンパされてるって言うから…」
それで、来てくれたんだ…
「来るの遅い。危うく、連れて行かれるとこだった」
「わりいって。加乃もこんなとこで突っ立ってるのが悪いんだよ」
「何よー!待ってろって言ったの奏多じゃん!」
「だからって校門の前で待ってるの、ナンパしてくださいって言ってるもんだろ」
「違うし!」
「男にとってはそう思えんの!ったく…」
ブツブツ言いながら、奏多に部室へ連れてこられた。
「え、私も入っていいの?」
「汗くせーけど」
「え!やだ!」
廊下でギャーギャー騒いでると、後ろから藤岡、と奏多が呼ばれる。
最初のコメントを投稿しよう!