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「そうですか…、ところで夏見さんの死亡推定時間の6日前の夜なんですが、お二人は何処に居ましたか?」
「それはどういうことですか?」
「あんた、俺達を疑っているのか!」
「いいえ、そういう訳では…ただ一応、関係者全員に聴かないといけない決まりなもので申し訳在りません 」
「そうですか…刑事さんもお仕事では仕方が無いですよね
ねっ、夏彦叔父さん?」
「まぁ、それなら、しょうがないが…」
「確か…6日前の夜の事でしたら、私はこの家にずっと居ました。」
「それを証明出来る人は居ますか?」
「残念ですが、父も母も私達、姉妹が高校に入った時に亡くなってしまったので
この家には私と姉しかいないんです、だからそれを証明するのは…」
「それは大変ですね。」
「はい、ですが…夏彦叔父さんが良く私達を心配して様子を見に来てくれたりしてるので大丈夫です。」
「では、夏彦さんは?」
「俺は仕事でS市に行っていた
アリバイはその日の夜にチェックインして泊まったホテルに聞いてもらえば分かる」
「それではお二人が別荘に行く事になった経緯についてですが?」
「あの日…まだ帰って来ない姉にいくら私が連絡しても繋がらないので姉の友人などに聞いたりしていました」
「その日の夜にS市からちょうど、俺が帰って来て夏見ちゃんが行方不明なのを知ったんだ。」
「それで夏彦叔父さんに相談してる内にふとあの別荘の事を思い出して
それなら次の日に見に行ってみようという話になったんです。
それからも私はお姉ちゃんや友人の方から連絡があるかもと思って家で待っていました
確か、その間に姉の友人が何人か電話をくれました。」
「俺は仕事から戻ったばかりだった事もあってその日はそのまま家に帰った。」
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