152人が本棚に入れています
本棚に追加
「だとしたら…夏見さんは自殺で雄介さんが見たのはやっぱり幽霊という事ですか?」
「う~ん」
幽亮さんが唸る
「圭介の兄貴が見たのが生きてる姉ちゃんだったらこんなに複雑じゃなかったのにな」
「そんな…腐敗して死後3日経っていたんだよ、ゾンビじゃないだから生き返ったりしないよ」
悠太と圭介がそう言った、次の瞬間
顔を上げた幽亮さんは何かを思い付いた様だった。
「1つだけ可能性がある、だけど…」
「だけど…?」
「果たして上手くいくかどうか…
1つ試してみようか、君達も手伝ってくれるかい?」
幽亮さんは圭介や僕達の方を見て言った。
「僕は大丈夫ですが…」
「良いぜ、なんだか面白そうだし
なっ、直也!」
「う、うん、そうだね…」
だけど僕は心配だった。
何故なら幽亮さんの顔に微かにあの嫌な微笑みが見えた気がするからだ。
最初のコメントを投稿しよう!