152人が本棚に入れています
本棚に追加
「嘘よね、夏彦叔父さん…?」
「遠藤 夏彦
相沢 夏見、殺害容疑で署まで来て頂けますか。」
「あぁ~あ
俺はどうしてこう兄弟や姉妹に人生を狂わされるのかな?」
夏彦さんは諦めた様な顔していた。
「どうして…?
何でなの、夏彦叔父さん?」
夏彦さんは恐い顔になる。
「夏見が悪いんだ、全ては夏見の奴が…
俺と夏見は前からあの別荘で何度か会っていたんだ
じゃあ、最近、お姉ちゃんに出来た好きな人ってもしかして…
そう、俺だよ
夏見は俺の事が好きだったんだ、
だがな、俺の方は違う!
俺は夏見とは遊びだった
俺が本当に愛してたのはなぁ…夏希ちゃん、君だよ。
「えっ?」
「俺がどうして君達、姉妹の面倒をみていたと思う?
それは夏希ちゃん、君がいたからなんだよ。
それなのにあの夏見は何を勘違いしたか
自分が愛されていると思い込みやがった。
俺に迫ってきた夏見を無理に断ったら夏希ちゃんに会えずらくなったら俺も困るからな、仕方無く遊んでやったよ。
それが6日前のあの日だ
夏見の奴が大事な話が有るとか言うから
別荘に行ったら夏見の奴、なんて言ったと思う
私と結婚しろだと…しかも子供も出来たと言いやがった
こっちは嫌々遊びで付き合ってやったのに
結婚?
しかも、子供だぁ?
つい、頭にきた俺は言ったよ
「ふざけるな、誰がお前なんかと結婚するか」
ってな、俺は夏見を突き飛ばしてやった
夏見の奴、机にぶつかって動かなかったが
仕事でS市に行く時間がギリギリだったからな
俺は夏見の奴をほっといてそのまま、その場を後にした。
まさか、この時に突き飛ばした夏見が死んだなんて俺は知らなかったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!