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ここは都内でも指折りの高級マンションの一角
あれから僕は幽亮さんになすがままに連れてこられた訳だが…
「あのー、八木沼先生?」
「幽亮さんでいいよ、で何かな?」
「あの…助手って具体的に何をすれば良いんですか。」
「そうだね、荷物持ちとか事務所の資料整理、現場の聞き込みとか…かな、それ以外だと…」
幽亮さんが笑顔で言う
「あ、そうそう、僕が危険になった時の身代わりかな?」
「えっ、それはどういう?」
「いやだな、冗談だよ、でもなるべく自分の身は自分で守れるようにはなったほうがいいよ」
「それはどうしてですか?」
幽亮さんは真顔で言う。
「その内分かるよ、遅かれ早かれ…ね。」
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