4人が本棚に入れています
本棚に追加
一階のダイニングでモモと少し遅めの朝食を食べてた時、ケータイが鳴った。
画面を見ると、あたしが東京で過ごした中学から大学時代の親友、優香からの着信だ。
土曜で休みとは言え朝から電話なんて珍しいわね。
「はいはーい、優香?どした?」
「夏希ぃ!ひっさしぶりー!
どうよ?地元での生活は?
相変わらず?
ちょっとお願いがあるんだけどさぁ……」
どうやらあたしが住む地元で、優香の甥が三ヶ月間仕事で来るそう。
で、一戸建てのこの家の空いてる部屋を間借りさせてやって欲しいと。
「いつも地方や海外の仕事の時はホテルに泊まるんだけどさぁ、先週海外の仕事の時泊まったホテルでさぁ、会っちゃったんだって、オバケに!
相当怖かったらしくてね……」
だから今回は長期間だし、あたしにその甥とやらを頼めないか、と。
まぁ、うちは二階に空いてる部屋はあるし……そんなに困ってんならって、
「うんまぁ、いいよ。
優香の頼みだしねー。
感謝しなよ?」
てな感じで引き受ける事にしたんだ。
「……あっ、因みに甥がそっち行くの来週だからよっろしくぅ~」
って、唐突すぎじゃない!?
最初のコメントを投稿しよう!