Vol 1

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一階のダイニングでモモと少し遅めの朝食を食べてた時、ケータイが鳴った。 画面を見ると、あたしが東京で過ごした中学から大学時代の親友、優香からの着信だ。 土曜で休みとは言え朝から電話なんて珍しいわね。 「はいはーい、優香?どした?」 「夏希ぃ!ひっさしぶりー! どうよ?地元での生活は? 相変わらず? ちょっとお願いがあるんだけどさぁ……」 どうやらあたしが住む地元で、優香の甥が三ヶ月間仕事で来るそう。 で、一戸建てのこの家の空いてる部屋を間借りさせてやって欲しいと。 「いつも地方や海外の仕事の時はホテルに泊まるんだけどさぁ、先週海外の仕事の時泊まったホテルでさぁ、会っちゃったんだって、オバケに! 相当怖かったらしくてね……」 だから今回は長期間だし、あたしにその甥とやらを頼めないか、と。 まぁ、うちは二階に空いてる部屋はあるし……そんなに困ってんならって、 「うんまぁ、いいよ。 優香の頼みだしねー。 感謝しなよ?」 てな感じで引き受ける事にしたんだ。 「……あっ、因みに甥がそっち行くの来週だからよっろしくぅ~」 って、唐突すぎじゃない!?
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