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「大丈夫だ。よく聞けよ?
このドアは棚がふさいでるんだ。
今から俺が棚を動かすから安心してくれ。」
「うん。」
石貫は子供のように手で涙を拭いた。
「すぐ皆のところに行けるから。
もう少しそこで頑張ってくれ。」
そう言ってドアから離れた。
棚は二つ重なっていた。
一つ目をどかす。
二つ目は少し重い。
「柳田くん、大丈夫?」
少し手こずっている俺に
心配して問いかける石貫。
このままでは不安にさせてしまう。
「こう見えて、俺力あるから心配するな。」
石貫からの返事がない。
「石貫?石貫、大丈夫か?」
俺は慌ててドアから石貫をみた。
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