4話

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ーーーーーーーーーーーーーーー 今日は退院の日だ。 私は病室で軽く荷物の整理をしていた。 コンコン。 ノックの音だ。 「はい。」 「石貫さん、今日はいよいよ退院ね。」 入ってきたのは婦長さんだ。 「はい、お陰様で無事に退院できます。」 「よかったわ。あっ、そういえば…。」 婦長さんは手に持っていた物を私に差し出した。 可愛いお花のブーケだ。 小さいけど綺麗なお花がいっぱい詰まっていて 大きな存在感を出していた。 「うわー!こんなに素敵なお花を ありがとうございます。」 「これね、私からじゃないのよ。」 婦長さんは続けて話した。
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