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「さっき男の子が来たの。
石貫さんの病室を訪ねにね。
石貫さんと同じくらいの歳かしら。
前髪が長くて暗くて
ちょっと怪しかったわ。
石貫さんべっぴんさんだから
もしかしたらストーカーかしら、とか思ったりして…。
だから色々聞いたの。
お名前は?石貫さんとのご関係は?とか。
そしたらこれを代わりに渡してくれって言って
帰っちゃったのよ。」
きっと、柳田くんだ。
来てくれたんだ…。
「その人、たぶん同じ会社の人です。」
私は笑いながら言った。
「あら?お知り合いだったー?
悪いことしちゃったわねぇ。」
婦長さんは申し訳なさそうな顔をした。
「いいえ。彼、きっと人見知りなだけなので大丈夫です。」
私はもう一度よくブーケを見た。
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