愛の夏祭り

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「彼は圭介君。私の事が好きなんだってさ。彼は輪投げが上手いのよ」 「あら!? パパも上手いのよ。ほらっ」  そう言って愛の母・由美は『くまのキーホルダー』を二つ持ってきた。  そうか。パパがママにプロポーズしたのって、あの夏祭りだったのかあ。  まだ私達ははじまったばかり。でも、この恋はきっと上手くいくわ。  愛は机で頬杖つきながら、『くまのキーホルダー』を掲げて幸せそうに微笑んでいた。                完
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