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「確かに相談相手を間違えたのかもな。」 翔太はスマホを取り出した。 「今日は確か合コンがあったんだよなぁ。この機会に智也も参加し…。」 「俺はやめとく。」 智也はすかさず断った。 「そうだと思ったけどな。」 翔太は立ち上がった。 「今日も気合い入れて合コンの支度すっかな。お前も何か気晴らしでもしてこいよ。」 「あぁ。そうだな。」 そのまま翔太は帰っていった。結局梨紗とのことは何の解決にもならなかった。 「気晴らしか…。」 智也はバイクを飛ばした。 特に行くところもない智也はひたすら走った。 そして一時間後…。一服するために智也はコンビニでバイクを休ませた。 智也はタバコの火を点けた。しかし点かない。何度点けようとしても点かなかった。 「チッ。買うか。」 智也が諦めた時だった。 ボッという音と共に誰かにライターを差し出された。
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