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「那津(ナツ)でいいよ。」 「那津は高校生か?」 「教えねぇよバーカ。」 「そうか。」 智也はそれ以上突っ込まなかった。那津はタバコの火を消した。 「なぁオッサン。」 「智也でいい。」 「智也、暇だろ?あたし海に行きたくなったから乗せてって。」 「今から海に?そんなことしたら俺は誘拐犯に間違われないか?」 「大丈夫大丈夫。メットもあるし、ほら行こう。」 那津は智也を無理矢理バイクまで引っ張った。智也は那津の押しに負けた。 「途中で帰るとか言うなよ。」 「心配すんな。」 智也と那津を乗せたバイクは海へと向かった。
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