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「俺には理解できないが、お前がそれでいいならいいんじゃないか?」
「まぁ、俺は当分このままでいかせてもらうさ。
でも、理解できないのはお互い様だろ?」
翔太は智也の肩を軽く叩いた。
「俺が智也に何回女を紹介してやるって言ったことか…。
それなのにお前は断って、一人の女をひたすら想い続けてる。何が楽しいんだ?」
「うるせー。ほっとけ。」
智也はその話題を無理矢理終わらせようとした。
「全く俺には理解できねぇよ。」
智也は翔太を無視して缶コーヒーを開けた。
そんな智也をみて、翔太も開けた。
「はぁ。」
ため息をついたのは二人だった。
「なんだか不思議だな。
俺と智也はこんなに性格が違うのに、どうしてつるんでんだろうな?」
「あぁ、そうだな。
プラスとマイナスで丁度いいんだろうな。
なぁマイナス。」
「誰がマイナスだよ。」
性格が全く違う二人だったが、お互いを尊重し素のままでいられるいい関係だった。
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