第1章

6/6
前へ
/6ページ
次へ
「えーっと、報告することは特になし。 1つだけ言うとすれば、文化祭準備取り掛かれ。以上」 なんとも言えないHRが終わり、 授業をする為に移動する生徒がちらほら。 木曜日の1時間目は数学だから… 同じ教室で授業が受けられる。 「優音、移動しよ」 「ん、待ってて」 結衣よりも もしかしたら わたしの方がドキドキしてるかもしれない。 「課題やった?」 「授業中終わらせちゃった」 なんて会話も聞こえれば 「あ、そういえば席替えするかもって先生言ってた」 「え、まじで?俺この席気に入ってるんだけど」 こんな重大な会話も聞こえる。 ちなみに「席替え情報」は宏樹とその友達の会話。 名前…なんていってたっけな。 「優音ー…席替えってほんとかなぁ…」 泣きそうな声でわたしに聞いてきた結衣はきっと 誰よりもこの席を気に入ってるから。 「…宏樹の事、見れなくなっちゃうもんね」
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加