回想

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回想

以前、荒れていた頃 オレの寿命を一年残して、 「誰かオレの寿命、買ってくれねーかなぁー」 とか、想っていたことがあったな 今は、考えてねーけど まさか、こういうお題が出るとはな いま書いている、青春もののライトノベルは、 元々叔父に金をもらって少年野球チームを作る って話しなんだが、 そのまま出してやろうかと想ったりしたよ 文章には書いてねーけど、 頭の中の設定は、二億だが まぁ 子供のお遊びのみたいな駄文だがな オレの場合、やはり数多く読んでいた、 キャラクター物の小説が好きなんだが、 その好きの通りに、キャラクター物ばかり書いている 感情移入しやすいタイプだからな、 その方が書き易いのかも知れん 初めは輪郭しか見えんキャラも、 書き続けてると、 「実際に居たんじゃねーか?」 と、思えるほど、鮮明になってくる 見てもいない記憶が、残される感じ どんどんリアルになって、顔や体系、服の好みとかも 一気に沸いて来るんだ そいつが考えていることも、なんとなくだが 判ってくるような気がして来るんだ キャラが勝手に動くっていう変な妄想は 妄想じゃないようなんだな 妄想だが その妄想を、オレは書くだけだ こんなところで妄想が役に立つとは想わなかったぜ 役に立ってる?なんの?暇つぶしか? 妄想か わけわかんねーほどしたな 今となっては、どれが本物か偽者かわかんねーよ 夢とかでも、同じ夢を数回も見たことがある ヨーロッパか東南アジアの石造りの道 建物も石を組んだつくりのものだ 場面は薄茶色っぽい どこかの観光パンフレットみたいな感じだ そこにオレがいる 女の手をとって、その石の道を走って 何かから逃げている その女は、現実の世界の、オレが好きになった女 オレは多分、 この女を連れて、逃げたかったんじゃねーか? 離れてしまったから、今はもうわからんし、 好きの気持ちも消えているがな いま付き合っている女の夢は見ねーな 頻繁に逢ってるし、やることもやってるし この前も逢って、食事に行った メールも好きだからな、暇があればしてるな お互い、相当好きなんだろう
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