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それからまもなく麗佳はタオルで髪を巻いて出てきた。
「カツミはシャワーしないの?」
と、NIKEに着替えて落ち着いた顔して尋ねる麗佳かは、ちょっと大人っぽい感じだったりするけど僕は返事をしない。
「せんせ、シャワー空きましたよ。」
と、感情のない棒読みのセリフ。
「うん?ああ後にするよ、ありがと。」
けじめが大切、特に今はね。
「何してるの?」
と、麗佳が僕のノートパソコンを覗き込んだ時にはoutlookは閉じてあり、internet exの画面、しかも大学の教務部に接続中、問題なし。
「君は向こうの布団に寝るといいよ。僕はこっちで何とかするから。」
「ありがと。」
何かご不満でも?またの棒読み。
「この布団、臭いんだけど、ちゃんと干してる?」
「最近干したのは、確か五月の始め頃かな、確か。」
「ギャ~!」
と、本当に煩い奴だ。
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