0人が本棚に入れています
本棚に追加
僕は、一億円を手に入れた。
代わりに、両親がいなくなった。
遺産相続と言うやつだ。
中学受験を控え、毎日を塾で過ごす生活をしていた。
お父さんの会社は、僕が小学生ということもあり、乗っ取られてしまった。
葬式では親戚と名乗る人が大勢来てくれて、僕の面倒を見てくれると言う人も数人現れた。
もちろん、全て断った。
今まで合ったこともない人を信用しろと言われても、信用ができるはずがなかった。
唯一合ったことがあるお婆ちゃんは居るが、老人ホームで暮らしている。
結局、保護者がいないので、養護施設に行くことになった。
一億円はというと、半分を施設に寄付し、残りは僕が独り立ちするまで預かってもらうことにした。
それから僕は、勉強の日々と、起業のネタを探す毎日を過ごしている。
もちろん、お父さんの会社を買収できる会社を起こすために。
最初のコメントを投稿しよう!