第1章

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僕は、一億円を手に入れた。 代わりに、両親がいなくなった。 遺産相続と言うやつだ。 中学受験を控え、毎日を塾で過ごす生活をしていた。 お父さんの会社は、僕が小学生ということもあり、乗っ取られてしまった。 葬式では親戚と名乗る人が大勢来てくれて、僕の面倒を見てくれると言う人も数人現れた。 もちろん、全て断った。 今まで合ったこともない人を信用しろと言われても、信用ができるはずがなかった。 唯一合ったことがあるお婆ちゃんは居るが、老人ホームで暮らしている。 結局、保護者がいないので、養護施設に行くことになった。 一億円はというと、半分を施設に寄付し、残りは僕が独り立ちするまで預かってもらうことにした。 それから僕は、勉強の日々と、起業のネタを探す毎日を過ごしている。 もちろん、お父さんの会社を買収できる会社を起こすために。
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