第2章 ダンジョンに挑む前にやることがある、とカヤーマは語る

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 まだ昼も少し過ぎた頃、訓練場からドワーフと新人冒険者たちが出てきた。  ドワーフの足取りは軽く、新人たちの足取りは重そうだった。  その様子に気の良さそうな受付嬢は、あぁまたかと呟いた。  彼らにもいい経験だろうと思い、見なかったことにした。  しかし、優しい彼女は明日は二日酔いの薬を用意しておこうと決めていた。  ガルシスの街はまだ肌寒いく、新人冒険者たちの懐もこれから寒くなるところであった。
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