第3章 ダンジョンに持っていくものは、とカヤーマは心配する

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第3章 ダンジョンに持っていくものは、とカヤーマは心配する

 ガルシスの街に朝日が昇りしばらくすると、街の通りにも人びとが溢れ出していた。  冒険者ギルドも朝のラッシュが一段落し、ギルド従業員も一息入れ出した頃に新人冒険者たちがやって来た。  みな疲れ切った顔でふらふらとしており、二日酔いなのは明白である。  そんな状態にも係わらず、真面目にギルドに顔を出すあたりに初々しさが感じられ、気の優しい受付嬢はそっと彼らに二日酔いの薬を手渡す。  その好意に彼らはみな頭を下げ感謝している。  そして今日もあのドワーフの講座を受けるため、新人冒険者たちは訓練場の扉を開くのであった。
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