第3章 ダンジョンに持っていくものは、とカヤーマは心配する

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うむ、おはよう諸君。 どうした、元気がないな?  若いくせにだらしのない。ワシは絶好調だぞ。 何? 飲みすぎで気持ち悪い? 何を言うておるか、あんなもの飲んだうちには入らんわ。 まさかとは思うが昨日教えたことまで忘れてはいまいな? うむ、よろしい。 身銭を切ってこそ覚えることもあると、身をもって分かったであろう。 ただで話を聞くのと、身銭を切ってまで聴いた話……己の身になるのはどちらか言うまでもないの。 じゃからワシは、「わ・ざ・と」お前らの金で「な・く・な・く」酒を飲んだのじゃ、感謝せいよ。 何じゃ、その目は! まったく若いくせに渋チンな奴らじゃのぅ。 まぁいいわ、それで昨日はどこまで話したのだったかの。 そうそう、情報は大切という話じゃったな。 さて、情報を集め分析し対策も練ったとしようか。 後はダンジョンに潜りお宝を得るだけじゃが、素手で行くわけにもイカンのは分かるな? とすれば、そのための準備が必要になる。 まずは武器・防具の類じゃが、情報を元に敵とダンジョンに合わせたものを選択する必要がある。 自分の使いやすいものもいいが、やはり予備の武器なども持っていったほうがいいぞ。
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