第1章 ダンジョンとはなんぞや、とカヤーマは問う

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 ギルドの訓練場を疲れた顔の少年少女たちが出たのは、日も傾いた頃だった。  冒険者登録の受付嬢が、その様子を見て微笑んでいた。大方、あのドワーフに絞られたのだろうと。  彼らの様な若い冒険者志望者は、ギルドの新人研修を受けることになる。  少しでも生き残れるように。  げんなりした表情の彼らを見送ると、気の良さそうな受付嬢はこれから帰ってくる冒険者たちの成果を確認する作業に頭を切り替えた。  夜の訪れがそこまで迫ってきていた。
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