1人が本棚に入れています
本棚に追加
第2章 ダンジョンに挑む前にやることがある、とカヤーマは語る
朝日が昇り始めた頃、ギルドの門が開く。まだ街は起きたばかりで静かなものだ。
そんな朝一番のギルドの仕事は、古い依頼表を剥がし新しいものに替えることから始まる。
少しでも割のいい仕事を求め、早速冒険者たちが集まってくる。
そんな冒険者たちに混じって、昨日の新人たちも顔を見せる。
きっと今日もあのドワーフのところに行くのであろう。
そんな彼らを優しい目で、気の良さそうな受付嬢は見送った。
空は雲一つなかったが、春の風はまだ少し肌寒かった。
最初のコメントを投稿しよう!