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「はぁ~…。」
原田の部屋の前でため息を吐く女。
この女こそ、新選組の女中であり、唯一の女隊士でもある 高尾 咲夜 (タカオ サヨ) である。
彼女の役職は監察方で、今年の6月に入隊したばかりだ。
咲夜は大きく息を吸った。
そして…
「原田さーん!!あっさでっすよー♪」
…まったく反応しない、 咲夜は人知れず眉間に皺を寄せて原田を睨んだ。
「原田さーん…起きないとご飯永倉さんに食べられちゃいますよー?」
相変わらず原田は何の反応も示さず、ぐーすかぴーすか寝息を立てている。
「…一回痛い目見させた方がいいかもね…♪」
意地悪心が目覚めてしまった咲夜は、最後に起こす予定の土方さんが起きてから許可を貰って、起こしても起きなかった原田への罰(?)として、自力で起きてもらうことにすることにした。
「…次は…」
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