第1章

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 そして、潤んで頬を高潮させたシズは、フィエンドにはもっとして欲しそうに見える。  大好きな愛おしい相手に求められているようで、フィエンドもまたシズに夢中になっていた。  そこでフィエンドがシズに首筋をペロッと舐め上げ、そして軽く押し当てるだけのキスを降らせる。  それだけでシズは一杯一杯になり体の力が抜けてしまう。  そんな初心な様子のシズにフィエンドは気を良くして、そこでシズの服を脱がそうとし……部屋のドアが開いたのはそんな時だった。 「フィン、いるか! ああいた、相談に乗ってほしいんだが」  そこにいたのは、フィエンドの1番目の兄だった。  それを不機嫌そうに見て、フィエンドは少し思案した後、深々と溜息をついた。 「……クロウ兄さん……分りました」  そうフィエンドは再び深々と溜息をついてシズから離れ、
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