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話も聞いてくれないし。
しかも飽きた頃にフィエンドに戻してくるものだから、そんな使い古しのおもちゃのような物は、フィエンドにはいらない、そう言って突っぱねてきた。
どの道フィエンドに友達として好意を寄せる振りをして近づいてきた彼らは、結局の所、簡単に飴をくれる兄達の方へとなびき、飽きられた頃にフィエンドの方に近づいてきた。
だからフィエンドは何時だって簡単に彼らを切り捨てられたのだ。けれど、
「別に今までの相手は良いです。でも……シズだけは駄目です」
「……そんなに彼がお気に入りかい? ふむ」
「シズだけは手を出さないでください。それだけは……たとえ兄さんでも許さない」
言い切ったその声音と表情から、フィエンドの珍しい様子にクロウは心の中で驚く。
寂しいと思う反面、これはこれで良い兆候にも思える。
フィエンドは、色々な意味であまりにも孤独であったから。なので、そちらにはあまり触れずクロウは、
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