第1章

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 シズはベットに腰掛けて天井を見ていた。 「流石にこれは無い」  こう見えてもシズだって随分と勇気を振り絞ってここにきたのだ。  なのに……。 「うん、兄弟仲が良い事はいいと思うのだけれど、今は、うう……」  いざ事に及ぼうとした所で、シズを放っておくとか。  それともシズがこれだけ勇気を振り絞ってきているというのに、フィエンドは大した事のないように思っているのだろうか。  実際にフィエンドは、そういった事に慣れている。 「僕は……僕で、良いのかな」
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