第1章

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 先ほどから、ニコニコするようにしているのが精一杯で、今、目の前にはベットがあり、つまり、その……この後どうれば良いのかと。  確かにフィエンドに抱かれることになったのはいい。  その、やっぱりシズもフィエンドの事が好きだし、あまり詳しくないが多少の知識はある。  そしてフィンとそういう事をするのも、興味はある。  有るのだが、それで、どうしろと?  そもそもそういった事に慣れているエルフィンが相手をしていたフィエンドであり、フィエンド自身もそういった経験が豊富なようだった。  そんなフィエンドを、シズ自身が満足させられるのだろうか。  きっと優しいフィエンドの事だから無理をして気持ちが良かったというかもしれない。  どうしよう、僕はいったいどうすれば……だからシズはフィエンドに深刻そうに言った。 「フィン、僕、フィンを満足させる自信が無い……だから、ちょっと練習してくる」
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