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それまで、誰と付き合っても
私は『束縛』とゆうﾓﾉを
した事が無かった。
― しかし
トシオと一緒にいる時の私は
自分が、最も苦手としていた
“裏表のある女”そのもの。
独占欲が強くなっていった。
嫉妬や、束縛をする様になった。
― 自分が自分じゃなくなる
そんな、奇妙な感覚だった。
群れる事が苦手な、私。
けれども、トシオの周りには
悪い意味で目立つグループが
もう、既に出来上がっていた。
トシオの彼女でいるには
必然的に、群れなければ
ならない状態だったのだ。
自分の意に反した行動だった。
それなのに…当時の私は
独りになりたくないが為に
彼と、その仲間達と
一緒にいる時間が多かった。
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