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清視点(笑)(笑)(笑)
ひぃ怖い怖いっ
土方としか名乗らなかったけど、あれ絶対土方歳三だよっ!!あんな怖い人だったのかよっ!?
何だよあの魔王みたいなニヒルな笑みっ
いきなり殺気ぶっぱなして来るし怖ぇえよぉっ
こんな所で過ごすとか無理だよ柘榴さんっ!!
直ぐ死んじゃうっ斬られるっ殺されるぅっ!!
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俺は雨守清。
年頃の男十六歳でヘロヘロの高校一年生だ。
有り得ない事だが俺は今百六十年程前の時代に来てる。
そもそも俺がどうしてここに居るのかってのを話すと、ちょっと俺にも分かんない。
俺は自転車乗って通学路の桜並木を通ってた。
それはちゃんと覚えてるんだ。
でも気付いたらこいでた自転車も咲いてた桜並木も朝の照り付ける太陽もどこかに消えてた。
周りは何時の間にか真っ暗になって、偶然見上げた空は初めて見る満天の星空。
それでなんとなく分かったんだ。
(ここは俺の知ってる場所じゃない)
『今晩は、遂願』
空を見上げて呆然と突っ立てた俺に声を掛けてきたのがあの人、柘榴さんだった。
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