*.*空を見上げる少年が思う事*.*

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* 『今は壬生浪士組と呼ばれているが、後に新撰組と名乗る者達の所で過すといい。一月か長くても三月は隔離と監視が成され、暇を持て余すだろう。その間にこの時代に慣れろ』 その言葉を聞いてさっきの優しい微笑みが吹っ飛んだ。 どうしてそこ選んじゃったのっ!?隔離と監視が着くのに暇なの!?俺の心が暇じゃないっ!!心の暇はどこ!? それから俺の(心の)叫びは無視され、柘榴さんに色々な事を聞かされた。 最初に聞かされたのは人斬り“柘榴”の事。 聞いた後は衝撃で暫く間抜け顔を晒していたと思う。あれが所謂ショック死のやり方だろうか? それを利用して新撰組に取り入る方法。 一つミスすれば死ぬよねその作戦…?ヘタレの俺にはハードル高いって、場所変えようよぉ その後の新撰組での過ごし方。 機雷しかなくて笑えない。本当に新撰組で過ごすの…? 俺の持つ未来の知識は好きに使えと言われた。 俺だけが持つ情報と言う武器で力だと、 『ーーだが気を付けろ。此処は遂願の知る歴史に似ている様で似ていない。忘れるな』 そう強く俺に言い聞かせてくれた柘榴さんだけど、具体的な内容がもの凄く知りたかったです。頭クエスチョンマーク爆散だから。 そんな俺を他所にいつの間にか立ち止まっていた柘榴さんは道の先を指し示す。 『此処を真っ直ぐ進むと壬生浪士組の屯所が見えて来る。二三日過ごせば夜も真昼の様に景色が見えるだろう。死が希薄な現代人は此処の人間よりひ弱だからな。じゃあ遂願、また会おう』 え、もうお別れ?それに何か最後に爆弾落とさなかった? 二三日過ごせば夜も真昼ってどーゆーう事や? しかも現代人ひ弱言いましたぜ柘榴さん。 *.
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