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「ららー、今日も元気にぬっくいお腹してるぅ?」 またクラスメートが私のお腹をさわさわとお触りにくる。 抵抗するのも面倒な私は、お触られ放題。 「はいはい、ぬっくいですよー。せやけど、私のお腹に恋の神様はおらへんでー」 「そうかなー。こんだけぬくいんやもん。恋の神様は寒がりって聞いたことあるし。多分冷えた肌を寄せ合うためやねんでー、きゃー!!!」 何が恋の神様は寒がり、や。 私の心のため息なんてお構いなしに勝手に興奮して私のお腹周りをモミモミするクラスメート。 「ちょ、やめ! ずれるやん! もうじきお祈りの時間やのに!」 「ごめんごめん、お直し必要になってもた? かんにんな、ららちゃん。もし遅れそうやったら『腹ガールさま、お直し中』って、先生にいうとく」 げ。この子やったらほんまにクラス中響く声でいいそうだ。 「それ、絶対やめてや。急いで直して戻ってくるし!」 念押しして慌ててトイレにダッシュする私。個室に飛び込んでブレザーをめくる。 「ああー、やっぱりずれてる」 ブラウスの上からでもはっきりわかる、このお腹のボコボコ感。 まるで今にももぞもぞと何かが出てきそうな気配……。 ブラウスの裾をスカートから引き出して、キャミソールをめくり自分のお腹を見下ろす。 「はあ……」 そこに見えるのはけして未知の生き物では、ない。 ああ……ほんま、カッコ悪……。
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