衝撃のファーストキス

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  「野々村くんは、いったいなんでっ……」 “なんで私にばっかりつっかかるの?”と言おうとしたとき、視界には小さいけどそれははっきりと、愛しい彼の姿が映った。 「雪ちゃん、ダメだよ。俺の彼女をいじめたら」 「別にいじめてねーよ。晃が職員室に行ったって伝えただけだし」 すこし拗ねた顔をした野々村は、「じゃ」と短く挨拶してその場を去った。 「まったく、雪ちゃんは無愛想なんだから。じゃあ、行こうか雫ちゃん」 「う、うん」 竜見くんの笑顔を見ただけで、野々村へのイライラが完全に無くなっていく。
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