82人が本棚に入れています
本棚に追加
/236ページ
そしていつものように月曜日の朝が来た。
「フィン、おはよう」
「シズ、おはよう」
そう唇を重ねるいつもの朝。
今日もまたフィエンド一緒にいられる、そう思うとシズは幸せな気持ちになった。
こんな日々がずっと続いていけば良いなと思いながら、ふとシズの中で不安が過ぎる。
“神殿”は動くだろうか……いや、このまま行けば動く。
その微かな線が幾つも絡み合い、エルフィンに続いているのを感じて、シズはすっと目を細めた。と、
「シズ? どうしたんだ?」
「ううん、何でもない。ただ、幸せすぎて不安になっちゃって」
「……シズ」
「フィンがいるから満足なはずなのに、こんな夢みたいな事……フィン?」
最初のコメントを投稿しよう!