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唯一出来た居場所にも、もう戻れないかも知れない。
戻ることが出来ても、もう見捨てられてしまうかも知れない。
エリーは涙を堪えて立ち上がる。
「謝らなきゃ」
まずはウィリアムに謝らないといけない。
たとえ居場所を無くすことになってしまったとしても、今まで受けた恩を仇で返すようなことをしてはいけない。
エリーは手が震えるのを感じながら歩き出した。
妖精の少年もエリーについていく。
光輝くその姿は、エリーの心を癒していくようだ。
ただひたすらに歩く。
せめて見覚えのある道に出ることができれば……。
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