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涼しい風を頬に感じ、重たい瞼を上げる。
ぼやけた視界で見つめた先にあったのは白い縁の窓。
薄い水色のカーテンがほのかになびいていた。
ゆったりと起き上がり、蜂蜜色の瞳で周りを見渡す。
意識がだんだんはっきりしてくる。
しかしそんな意識とは裏腹に、現状は全く把握できていなかった。
ここは一体どこなのだろう。
大きな本棚に、シンプルな机。
そして今寝ていたであろうベッド。
――見覚えのない部屋だ。
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