第0章 プロローグ

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 -永久の闇夜に包まれた夜の国、輝夜(かぐや)-  広場に何千もの人々が集まり、その中央にある壇上にただ一人の指導者が立っていた。 『聞けぃ! 全ての同胞諸君よ!』  拍手! 『我々は今、未曽有の窮地に立たされている』  静寂。 『我々の住む土地はまもなく天命を終えようとしている。草木は絶え、作物は枯れ果て、月の都と呼ばれた輝夜国はやがてその使命を終え、緩やかな死を迎えるであろう……』  黒い衣を纏った指導者は薄暗い灯りに揺らめき、続ける。 『しかし我々は滅びなどしない! 私は断言する。自由と幸福は突然空から降っては来ない。ならば全ては我々の意志と行動に掛かっているのだ!』  更に拳を突き上げ叫んだ! 『我々は今こそ希望の道を歩み出さんとしている……さぁ、新たな時代の幕開けだッ!!』  彼の名は輝夜国元帥・ジャールと言った。
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