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使者・迦具夜命は英霊守護者「月の子ら」を率い、タケル座す倭国総本陣への奇襲を敢行。
「今この場で決めよ。我が月の子に屠られるか、それとも残りの星の書を差し出し降伏するか?」
「……初めから交渉するつもりなどない、か。ならば何故このような回りくどい真似をするのだ? ミコトよ」
「答える義務などありはせん。いずれにせよ既に主らは月の子を眼前にしておる。選択の余地などあるまい」
「確かにその通りだ……総員、敵は眼前にあり! かかれぃ!!」
「「「うおおおおぉぉぉーーーー!!」」」
「なっ……タケル様! 今なんと!?」
「エーファよ、ここは朕が引き受けよう。貴殿は残りの星の書を持って一旦この場を逃れ、新たな憑代を連れて再び帰ってくるのだッ!!」
「フッ……血迷ったか愚帝めがッ! 貴様もタダでは済まさぬぞ!」
戦いに勝利するには新たな憑代を味方に引き入れ、再び太陽の子らを呼び戻すしかないと判断したタケルはエーファに星の書を持って逃走を命じた。
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