五月雨を集めてはやし最上川

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「まさかあの3人があんな能力を 持っているなんて知らねーし」 「梓は弓道部だから大体想像通りだし 未来は、高校では隠してたから分から なかったけど、あの子らしいわね」 ウェンディは大体想像していたようだ。 「ならウェンディが戦えば良かったのに…」 「武器なんて普通に持ってないよ…」 「冥に短刀の一つも貰わなかったのかよ」 「普段持ち歩いているのもどうだろうか?」 などと、話していると近くでは ブォン!ブブブ…ブォン!とあまり 聞き慣れない排気音が聞こえた。 「暴走族っぽいね…」 「取り締まりが強いからあまり 聞かなくなったのに…大通りって なんか怖いよね…」 迷惑走行行為は、現行犯で取り締まりが 出来るようになったので、減少の一途を 辿っていた。 多少は不良が格好良いとされていた 時代もあったが、警察には勝てない のが現状だったりする。 「知ってる?こうした夜間走行をする 人達に深夜のパトロールをする権限を 与えてる場所もあるみたいね」 深夜の緊急時(地震や津波など)に 備えて、イロイロ手続きや許可など 面倒臭い部分はあるが、パトロールを お願いしている地区もあるようだ。 ごく一部の話ではあるが。
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