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「俺をどこに連れて行くつもりだ?」
揺れる馬車の中で俺は素直に思った事を口にした。
「あれ?親御さんから聞いてないのかな?王都に向かうよ。その前にもう1人迎えに行くけどね」
「何のために?」
「え?それも聞いてないのかい?困ったな…」
俺と話している男は困ったように、いや、同情の眼差しをこちらに向けていた。
嫌な予感しかしない。
俺はゆっくりと立ち上がり窓に手をかける。
少し前に遡ろう。
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