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ガンッ! 「何言ってんのよ!あんた!今、攻め込んだら計画が台無しじゃないの!」 女神降臨。 そして女神の手には酒の入った瓶が握られていた。 朝から酒は飲みませんよ。 「おい!この酒で殴るのはやめてくれ!割れたらどうする!?高かったんだから!大体、昨日も俺を殴る時に使った酒瓶はヒビが入って中身無くなってたんだぞ!あぁ、これにもヒビが入ってる…」 割れてるのはお前の頭だけどな。 そのまま死なねーかな。 人妻に興味はないが未亡人ならいける! 「そういえば、今日はいつ出発するの?」 不意に話を振られる。 だから何の話? 「そうだな、お前の妹さんも心配だからな。早い方が良い」 「そうね。良いかい?軍に入り込んだら、まずあたいの弟を探すんだよ。この魔武器を見せれば分かるから。あとはそっちでの準備が出来次第、合図として魔武器を発動させておくれ。こっちのナイフが消えるのを合図とするから」 昨日ルーンさんが使っていた魔武器、ブレスレットを渡される。 渡すと同時に俺の手を掴み 「あんたにこんな役を押し付けてしまって、ごめん。そして引き受けてくれて、ありがとう」 涙目上目遣い頂きました! 俺、人妻には興味ないはずなのに! なんだ、この気持ちは… 震える彼女の手を握り直し 「大丈夫ですよ。そんな顔しないで下さい。ちゃんとやり遂げてみせます」 そして店を後にした。 これはやり遂げたら寝取れるんじゃね? こんな気持ちを抱きながら。
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