第1話

集会

幹部が揃ったところで紹介しようかな。
まず、“Beast”の情報担当。

一人目は水島 庵さん。
抗争でもあんまり手を出さないけど、実は燐さん、修斗さんに続く強者。
クールで真面目そうだけど、以外とチャラくて耳にはピアスが数えられないくらいついてる。

二人目は宮沢 亜廉さん。
“Beast”で一番チャラくて、なんと茶色い地毛にはピンクのメッシュ！！
ネックレスとかブレスレットとかもジャラジャラ着けてて、歩くたびジャラジャラいってる。

次は隊長。隊長は親衛隊と特攻隊の2つに分かれる。

親衛隊隊長は俺、田辺 琥白。
オレンジ髪の短髪。耳には1個、雷光のピアスがついてる。ネックレスは十字型のトップがついたシルバー。3つとも俺が気に入ってるものだ。

親衛隊隊長は俺の親友、森 白蓮。
襟足の長い黒髪の毛先の一部は、白のメッシュが入っている。決して白髪ではない。こいつは、“白狐”の異名がついている通り、人を騙すことが得意。
“Beast”のメンバー(俺と燐さん以外)もかなりの回数騙されている。

こんな俺たち4人は、“Beast～獣～”と呼ばれている。

そんな俺たちを唯一言葉だけでまとめられる人物、それが…

「燐。明日も学校あるんですから、酒は控えてください」

うちの副総長、宮沢 修斗さん。
見た目は修斗さんの方がきちんとしているが、一応亜廉さんと兄弟だ。もちろん、修斗さんがお兄さんだけれども。

「やーだね。酒は飲んでおく」

…酒好きだけどとっても酒に弱い、うちのトップ。
“Beast”総長、藤崎 燐さん。
少々荒っぽいところがあるが、とても優しい。
そんな燐さんは、修斗さんも含めた俺たちメンバーの煌。
俺たちの足下を明るく照らしてくれるんだ。

「…ちゃんと学校行ってくださいよ？…はい」
「おうっ。ありがとな」

あ。結局、飲むんだ…。
明日、大丈夫かな…。