花火

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少し押付けると押し返す弾力が気持ちいい。 少し薄めの上唇を軽く挟む。 優の唇が微かに開く。 少し厚めの下唇を挟む。 プルンとした感触が気持ち良くて2度、 3度と押付ける。 目を閉じていても優の唇の形が分かる。 手を握った時の皮膚が触れ合うのとは違う、 もっともっと優を感じられる数秒間。 この瞬間を止めて置きたくて、 唇を離すと強く抱きしめる。 「好きだよ・・」 左肩にコクリと頷いた優を感じた。
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